2013年06月13日

[161]ホームページの作成支援が増えてきた経営指導員向け | 小さな会社のWeb担当者になったら読む本 ―ホームページの制作から運用・集客のポイントまで−山田 案稜

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目次:
序章 小さな会社の“費用対効果の高い”Webサイト戦略
1章 中小企業でも結果を出せるWebサイト構成の考え方
2章 低予算で高品質なWebサイトをつくる方法
3章 集客に不可欠な検索エンジン対策(SEO)の基本
4章 即効集客Web広告&リピーターを獲得するメールマーケティングの手法
5章 小さな会社のブランディング ソーシャルメディアとブログの活用法
6章 Webサイトの問題を発見してチャンスを見出すアクセス解析の基礎
7章 ECサイトとネット決済のしくみとポイント
8章 ネットセキュリティの基本


改めて言うまでもないですが、CMS(コンテンツ マネジメント システム)の充実のおかげで、ホームページを作成する専用ソフトがなくても見栄えのいい充実したホームページを作ることができます。

ホームページに広報費を掛けられない事業所にとってはありがたいですが、0から全てを作るとなると、それなりに勉強しないと作れません。
さらに、利益に繋がるように作り込むためには当然、テクニックも必要になります。

当然、商工会/商工会議所の経営指導員は、聞かれたらある程度答えられるようになっていることが理想です。
その勉強のためにちょうどいい1冊です。

目次を見るとなんだかカタカナが多くて嫌なかんじですが(笑 ブログやTwitter、メルマガなど、利用するサービスごとに解説しているので、会員さんの業態ややりたいことに合わせてサービスを選択する目を養えると思います。


Webサイトのおもな5つの目的

1.問合せ、資料請求の窓口
2.商品、サービス販売
3.リスト(メールアドレス)の取得
4.会社の信頼性アップ(ブランディング)
5.採用目的
(P.13)


まずどういう目的で作成するかを聞くのが、ホームページ作成支援のセオリーです。

逆に「どういう効果が期待できるか?」が分かってない人も少なくないので、この5点ぐらいはまず最初に伝えることが大事になります。

あわせて「ホームページは作ってお終いではない」これもよく伝えることですね。
 
 
 事業や商品に対する「思い」を伝えるコンテンツは大切です。ただし、「思い」に関わるコンテンツが多すぎて結局趣旨が伝わらないページがよく見られます。
 Webサイトの名称の由来、事業のミッション、商品に込めた思い、代表の挨拶などの要素がそれぞれ別々のページに配置されている場合は、明らかに情報過剰です。
(P.41)


ホームページ作成支援でよくある話です。
「思いが多すぎて空回りしてしまう」パターンと逆に「何も思いが出てこない」パターンです。

後者については、「思いが無い」のではなく、それを文書化(言語化)できないだけなので、こちらが、話を引き出すように聞くことが大事になります。

会員さんがノってくると、その業界の色んな話を聞けることもあり、楽しい作業になります(笑
 
 

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2013年04月18日

[153]商工会のホームページ更新を担当している経営指導員向け | ウェブでの<伝わる>文章の書き方−岡本真

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目次:
第1章 ウェブでの文章
第2章 ウェブでの“読まれる”伝わる”文章
第3章 ウェブでの文章表現術―htmlの基礎的な理解を兼ねて
第4章 ウェブで“伝わる”文章のための実践講座
第5章 さらに“伝わる”文章を書くための基礎知識
第6章 “伝わる”ためのコミュニケーション


商工会の会員向けホームページ作成CMSサービス「SHIFT(100万会員ネットワーク)」では、単会や都道府県商工会連合会、全国商工会連合会が運営するサイトにも記事が掲載されます。
その際、掲載される100文字のテキストに何を書くかが大事になってきます。

SHIFTに限らず、ニュースリリース文を作ったり、単会のホームページ更新を担当する経営指導員は参考にするといいと思います。

だれでもウェブでの情報発信が可能な時代、逆から見れば、組織でも業務の一環として否応なくウェブで発信せざる得ない時代が訪れました。それがいまです。(P.13)

紙ベースでもそうですが、Webでは特に長い文は読まれ難い傾向があります。

このブログでもそうですが、短い文でなるべく区切り、改行を挟んだり、内容によっては画像(写真)を挟むことで、長くなったとしてもストレス無く読んでもらえるように工夫しています。

Web上のスペースは、ほぼ無限なので、書きたいことをたくさん書きたくなりますが、読む人に必要な情報をコンパクトに書く技術が必要です。

<伝える>にとどまらず、<伝わる>という結果を引き出すには、伝わるための読み手や聞き手の条件や環境を整えなくてはいけません。
本書でもふれた不用意に専門用語を使わないというのは、その一例でしょう。相手が理解しやすい言葉を使うだけで、<伝わる>ことへ一歩近づくのです。
(P.168)


「伝わる」ためには、相手がどういう状況で読むのかを想定する。また、ここに書いてあるように、書き手がその環境を準備するということが大事ということです。

商工会の加入勧奨のパンフレットなどに書いてある「経営改善普及事業」これも専門用語で何のこっちゃですよね(笑
あらかわ の場合「平たく言うと、中小企業の皆さんの経営のお手伝いです」と言い換えています。

「伝える」から「伝わる」へ。
商工会の「指導」から「支援」に変わったのと同じようなイメージですね。



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2013年01月10日

[139]「クラウド」と聞いて、雲を掴むような顔をしてしまう経営指導員向け | クラウド「超」仕事法−野口悠紀雄

クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する




出版社: 講談社 (2011/11/25)
ISBN-10: 4062172895
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目次:
序章 クラウドが開く魔法の世界
第1章 クラウドの魔法を誰でも使える時代が来た
第2章 ため込むな クラウドに上げよ
第3章 クラウドを用いて時間を有効に使う
第4章 考える環境を作る
第5章 クラウド時代に生き残るメディアは何か?
第6章 クラウドを制する者が未来を制する
第7章 クラウドは民主主義と両立するか


そろそろ「クラウド」も当たり前のような雰囲気になってまいりました。
パソコンはもちろんのこと、スマートフォンやタブレットをツールとして使いつつ、データファイル自体は「雲の中(サーバーの中)」
特に若手の商工会/商工会議所の経営指導員が外出先でも華麗に仕事しています(笑


IT時代といっても、IT機器を自由に操作できることそれ自体が重要なのではない。とくに経営者はそうだ。情報を用いて考え、判断し、決断することこそが求められているのである。(P.53)

「スマートフォンでどんなアプリを入れたらいいですか?」と聞かれると
「スマートフォンでどうなるといいですかね?」と聞き返します。

そう、ツール(道具)は"何のために"使うかが大事です。
スマートフォンは、主に「情報を扱う道具」です。その情報を使って何をするか?
この視点が大事です。


クラウドもスマートフォンも、アイディアを生み出す環境を作るのには役立つが、それらがアイディアを生産するわけではない。だから、「アイディアが生まれやすい環境を作ること」に注力しよう。
まず、問題意識と基本的な情報を、頭の中にぎゅうぎゅうに詰め込む。そして、歩く。「歩くことそれ自体」ではなく、「歩く前にしていること」が重要だ。
(P.185)


この後の「ニュートンの万有引力」を引用した説明がわかりやすいです。

重要なのは、リンゴが落ちたことではなく、「それに先立ってニュートンが考え続けていた」ということだ。

いわゆる「アンテナを立てておく」という表現と同じですね。
そして、閃いたアイデアなどをすぐにストックしておくのもスマートフォンは便利です。
入力は暗いところでも、音声でもできます。これは従来の携帯電話でもできましたが、それを「Evernote」のようなクラウド上のノートに書き留めておけば、その後の活用もしやすいです。


クラウド・コンピューティングとは、最も重要な情報を手元に置かず、他人に預けてしまう方法だ。大切なものを預けてしまうのは、相手を信用しないかぎり、できないことである。(P.277)

この壁を乗り越えられれば「メリット」受けられると続きます。
やはり、すべてを預けることは怖いところはあります。
バックアップだったり、ある程度他人に見られても損害ないような情報を"預ける"という判断も必要になるかと思います。



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2012年11月15日

[131]「記憶」を「記録」にしたい経営指導員向け | ライフログの技術−洋泉社MOOK

ライフログの技術


ライフログの技術 ~自分の仕事と趣味を丸ごと整理・保存する!

出版社: 洋泉社 (2012/6/27)
ISBN-10: 4862489699
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目次:
PART1 ライフログの達人たちの使い方に学ぶ
PART2 便利アプリを利用してライフログを楽しもう


会員さんがスマートフォンに買い替えて「いいアプリ無い?」とか「どう使いこなしたらいい?」と相談を受ける商工会/商工会議所の若手経営指導員も多いと思います。

その1つとして、この本で解説している「ライフログ」は、とっかかりの1つにいいと思います。
いわゆる「PDCA」を回すにしても評価(C)や改善(A)をする際には記録が大事です。
それを簡単に、後で使いやすく残せるのがスマートフォンを使ったライフログだと思います。

本書の前半は、「ライフログの達人」による、それぞれのやり方やなぜそれを行うのか。
後半は、ライフログに適したスマートフォンのアプリを写真付きで紹介しています。


(ちきりん)
ネットの世界は、蓄積さえしておけば検索してもらえるので、続けていくと自然に結果が出ると信じています。
大半の人は、自分のアウトプットへの反応が得られないと、結果が出るまでの期間、モチベーションが維持できません。だからこそ、「好きなこと」をアウトプットするのが大事なんです。
(P.19)


(五島隆介)
ブログを更新するのに最低限の知識とテクニックがあるのならば、大したことがない内容であっても続けることによって、それが大したことに繋がっていくのだと実感しています。
(P.47)



有名ブロガー2人を引用させてもらいました。
ブログだけじゃないですが、何かを始める時には「その見返り」をすぐに求めてしまうものですが、
ことブログ(ライフログもそうですが)蓄積したところからスタートだったり結果が見えてくるので、導入期はがんばりどころです。

そこで、その支援をしてくれるスマートフォン アプリの登場となります。
以下、本書で紹介されていた、あらかわ が気になったiPhoneアプリとTwitterサービスをピックアップ。

▼iPhoneアプリ












▼Twitter関連サービス

ツイエバ - TwitterをEvernoteとEmailへ




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2012年08月16日

[118]ネットショップを支援している経営指導員向け | 不況でも売れるショットショッピングの作り方−竹内謙礼

不況でも売れるネットショップの作り方


不況でも売れるネットショップの作り方

著者:竹内謙礼
出版社: 日本実業出版社 (2011/9/23)
ISBN-10: 4534048696
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目次:
第1章 ネットショップの売上は、なぜ、頭打ちになってしまったのか?
第2章 ネットショップの売上を最短でV字回復させる絶対条件
第3章 自社サイト、楽天市場、ヤフーショッピング、アマゾン、ビッターズの徹底攻略法
第4章 複数サイト運営のカギを握る「受注管理ソフト」の導入のポイント
第5章 売上頭打ちを招く“マンネリ集客術”を徹底改善する
第6章 競合店舗を突き放す“裏技”売上アップ戦略


ネットショップに限らず実店舗でも、いい物を安く求める消費者に答えるべく店舗運営を進めないといけません。
そういう意味では、「商い」の根本的な所は一緒なのですが、やはりそのチャネルによって最適化をしていく必要があります。
この本は、ネットショップに絞った今時の売り方を解説しています。


ネットショッピングの売上が頭打ちになってしまったのは要因は、業界全体の構造に問題があるだけではない。
ネットショッピングを利用するお客さんの考え方や行動が、大きく変化したことも売上が鈍化する要因になっているのである。
(中略)
インターネットの世界は、時間が経つにつれてお客さんがインターネットを使いこなすようになり、やがて、情報のすべてを消費者側がコントロールできる、顧客絶対優位社会を作り出してしまったのだ。
(P.14)


言い方が悪いですが 賢くなった消費者vs.ネットショッピング という構図になるのかなと。
確かに複数のネットショッピングを見比べることは、前から行っていますが、見るところが「価格」だけだったのが「レビュー」も増えてたり、
個人のブログ等にまで検索範囲を広げて商品を買うか?買わないか?を判断しています。

もうお店側だけで商品情報をコントロールすることはできませんね。


ネットショップ運営で売上を伸ばすのは、販促テクニックやページづくりのクリエイティブな能力だと思っている人が多いようだが、
これからの時代は、そのような販促ノウハウよりも、バックヤードをいかに効率よく運営するかが、ネットショップの売上を左右すると言っても過言ではない。
(P.63)


そう、実は表向きの「ネットショップ」の作りこみより、
「在庫管理」だったり「発送(梱包)作業」に力を入れる必要があると聞きます。

よく会員さんに「実店舗をもう1つ持つようなものです」と説明しますが、片手間で行うには相当な労力が必要です。
そういう裏方のマネジメント部分まで、しっかり支援することが経営指導員に求められるでしょう。

なかなかこちらもノウハウを溜められないですが、こういう本を読んだり先駆的な事例を知っておきたいですね。




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2012年07月05日

[112]ITで安全・安心を構築したい経営指導員向け | ITが守る、ITを守る−坂井修一

ITが守る、ITを守る―天災・人災と情報技術


ITが守る、ITを守る―天災・人災と情報技術

著者:坂井修一
出版社: NHK出版 (2012/2/24)
ISBN-10: 4140911875

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序章 ライフラインとしてのIT
第1章 古典の伝える大震災
第2章 非常時のITはどう機能したのか
第3章 原発事故と情報開示
第4章 情報インフラの信頼性―みずほ銀行システムダウン
第5章 非常時のデマとフィッシング―情報セキュリティ
第6章 社会情報と個人情報―大きさと個別性
終章 幸福なIT社会の実現に向けて


東日本大震災以後に「震災とIT(情報技術)」をテーマにした本です。

▽以前に読んだ本
 [078]検証 東日本大震災の流言・デマ−荻上 チキ

 [079]これだけは知っておきたい オフィスの節電−三角 治洋
 
情報技術や社会情勢は向上しているにもかかわらず、社会心理的には八八年前(※関東大震災)と同じものである点、深刻に受け止めるべきだろう。(P.182)

「検証 東日本大震災の流言・デマ」でもあったように、どんなに優れた道具や仕組みがあってもそれを運用する「人間」が間違えると機能しません。

ちょっと先のページでも、『震災に対して、急速なITの進化がその力を遺憾なく発揮したといえるが、「生命と財産」を守りきったとはいえない。
(中略)情報インフラの失敗の多くは、ITのハード・ソフトの失敗というよりは、これを設計・製作・運用する人間側の失敗である。(P.226)』

…とありました。

もちろん失敗を無くす(最小限)にする努力は必要ですが、88年前から変わってないというとそれを織り込んで自分で考え、行動しないといけないですね。


「ITが人の幸福を守る」とはどういうことか。
(中略)
一つには、人間どうしの本音のコミュニケーションを助ける、ということもあるかもしれない。
(P.232)


人と人とが直接会ってコミュニケーションできるのが1番ですが、地理的・時間的にそれができない。
そのギャップを埋めてくれるのがITの役割の1つではあるでしょう。

逆にIT上でのコミュニケーションだけで満足してはいけないんだろうなと。
自分で時間を作り、多くの人と交流することで、気づきだったり[110]「好きなこと」だけで生きぬく力−宮脇修一であった「すぐれた仲間の存在が、自分を伸ばしてくれる」に繋がるのかなと。

少し、メインテーマと外れましたが、今日はそんな1冊でした。



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2012年05月24日

[106]雇用のミスマッチを防ぎたいと思う経営指導員向け | なぜ「Facebook」で 優秀な人材が採用できるのか?−肥田義光

なぜ「Facebook」で 優秀な人材が採用できるのか?


なぜ「Facebook」で 優秀な人材が採用できるのか? ソーシャルリクルーティングのすべて

著者:肥田義光
出版社: 幻冬舎 (2011/11/28)
ISBN-10: 4344998111

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第1章 なぜミスマッチ採用・就職がなくならないのか?
第2章 ソーシャルメディアが採用力格差の拡大を加速する
第3章 ソーシャルリクルーティングで採用難に勝て!
第4章 優秀な人材を採用できる「フェイスブックページ」の作り方


「フェイスブック」をよりビジネスに特化したSNSに「リンクトイン」がありますが、
日本では「フェイスブックがリンクトインのような使われ方もしている」と見聞きします。

そのフェイスブックをリクルート(求人)に利用する方法を解説しています。
※後半では「アプリ」を利用した求人向けのサービスが紹介されていますが、
 現在ではフェイスブックの表示方法(トップページはタイムラインに固定)が違いますので運用の際は注意が必要です。

ソーシャルメディアが発達し、口コミが加速度的に増幅していくネット社会では、よい情報も悪い情報も、多くの人に一瞬で伝わります。
仮に悪い情報を消すことが不可能であれば、おのずとやるべきことは見えてくると思いませんか?

−それは、自社に対する正しい情報を、少しでも増やしていくということです。
(P.48)


これは「求人」に限らずですが、「ポジティブ」であれ「ネガティブを薄める」のであれ自社の情報はインターネット上に出すべきだと思います。
自社で作ったホームページがなくても電話帳等に掲載された情報からつくられた(作られてしまった?)ページが存在するからです。

情報を探している人が、そのページにアクセスしても何も書いてなければ二度と来なくなってしまいます。
もし、そこにちゃんとした自社のホームページ(フェイスブックページでも構いません)があれば、お客様になっていたかもしれません。


自社のよいところも悪いところも、すべて理解したうえで、「御社のファンだから一緒に働きたい」「御社の商品が好きだから作りたい」「御社のサービスを広めたい」などといってくれる人、
こういった人こそ企業が必要とすべき人材なのであり、こういった人材を集めることができる募集活動を行わなければならないのです。
(P.63)


究極の理想論のようですが、これができるのがフェイスブックであると思いますね。

成績やスキルが優秀で採用しても、自社の風土や仕事のやり方に合うかどうかは別の話。
良い人材を採用するのと同時にミスマッチを起こさせないために事業所のフェイスブックページを活用する。
そういうニーズがこれからもっと出てきそうですね。

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2012年02月09日

[091]自分の成長を感じられない経営指導員向け | たった一度の人生を記録しなさい−五藤隆介

たった一度の人生を記録しなさい−五藤隆介

たった一度の人生を記録しなさい 自分を整理・再発見するライフログ入門

著者: 五藤隆介
出版社: ダイヤモンド社 (2011/9/30)
ISBN-10: 4478015988

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目次:
 序章 ライフログで人生を投げ込む
 第1章 デジタルを活用してラクに記録する
 第2章 生活を記録するともっと「自分」が見えてくる!
 第3章 面倒にならない「仕組み」記録術
 第4章 情報はすべてEvernoteにまとめなさい
 第5章 ライフログを楽しく続けるコツ
 第6章 記録したものを人生に生かす


本書でも中心的な話題に出てくる「Evernote(エバーノート)」
特にスマートフォンを使っている方なら聞いたことがあるサービス(アプリ)だと思います。

「エバーノートって何ができるの?」

そう思った&聞かれたことのある商工会/商工会議所の経営指導員は多いことでしょう。
本書では、エバーノートを中心にライフログ(毎日の記録)をつけ、自分の成長につなげることをメインとしています。

「未来のために過去を生かす。そのために今を記録する」あれ?何か言いこといいましたよ?(笑
(´-`).o0(どこかで既出のフレーズだったらごめんなさい)

大切なのは、「自分の頭が反応したこと」や「自分を通過したこと」を記録するということなのです。
(中略)
成長は、必ず自分が引き起こすものです。他人がきっかけになることはありますが、成長を生み出すことは自分でしかできません。
(P.23)


このブログで紹介する本にもことごとく書いてありますが、「本を読んだら実行!」あるのみです。
外部要因で「やる気」や「きっかけ」を得ても、やるのは自分。やればそれだけ成長するということです。

そして、ライフログにおいては、自分を通過した情報を記録することがポイントです。
本書の後半で出てくるキーワードですが、その"記録"をすることにより「自分専用のGoogle」が出来上がります。


記録が「役に立つことかどうか」というのは、記録した段階ではわからないことがほとんどです。
(中略)
まずは、思いついたときに思いついたことを記録する。そういう意識さえ持てれば大丈夫です。
(P.29)


あらかわは、去年の11月にスマートフォン(iPhone)を購入しました。

以前からいわゆる「ガラケー」で写真を撮ってブログなどに使うことはしていましたが、
このエバーノートと連携できるというのは素晴らしく便利です。

例えば、本を読んだ時は、気になるフレーズをエバーノートに打ち込んでいます。
いままで紙のノートに書いていた時は、挿絵(イラスト)はコピーに撮って切り貼りしていましたが、
エバーノートでは、写真に撮ってそのままテキストと一緒に保存できます。

ブログで感想文を書く時もそうですが、「気になるフレーズ」が「役に立つ(使える)」かは、その時にはわかりません。
しかし、とりあえずこの情報を取っておこうと思える手軽さ、操作感は大事です。


私は過去の寄せ書きや通知表などは、写真に撮って処分してしまいました。
思い出のものを捨てるなんてできないという意見ももっともだと思いますが、私にとってはタンスの奥底にしまい込まれたまま、まったく見られない状態より、いつでも見返せる状態にしておいたほうが「思い出」としてより価値の高いものになると考えています。
(P.104)


この発想はなかった!

実は、今の住まいに引っ越してから空けてない「思い出の品」の段ボールが3つあります(笑
見たときは引っ越すときに段ボールに詰めながら「あー懐かしいモノが出てきた」というのが最後です。

この辺の写真は「Dropbox(ドロップボックス)」でもいいかもしれません。
「思い出はタンスの奥にしまっておくものではない」これは実行してみたいと思います!
 
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2012年01月26日

[089]最近のソーシャル化についていけてない経営指導員向け | 最新ネット企業の新技術と戦略がよーくわかる本−長橋賢吾

最新ネット企業の新技術と戦略がよーくわかる本

図解入門ビジネス 最新ネット企業の新技術と戦略がよーくわかる本

著者: 長橋賢吾
出版社: 秀和システム (2011/09)
ISBN-10: 4798031062

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目次:
 第1章 フリー―“タダ”から収益をあげる
 第2章 データマイニング―埋もれたデータから収益をあげる
 第3章 バイラル―口コミから収益をあげる
 第4章 集合知―人々の知恵から収益をあげる
 第5章 ソーシャル・ネットワーク―人とのつながりから収益をあげる
 第6章 電子商取引―進化するEC
 第7章 ジオメディア―位置情報から収益をあげる
 第8章 スマートフォン―スマートフォン時代の競争戦略
 第9章 今後のビジネスモデル


商工会/商工会議所の経営指導員でもICT(情報通信技術)に強い人と弱い人に分かれると思います。
あらかわのように「強い」というか「好き」な人はとことん詳しいですが、ダメな人はからっきし…かもしれません。

本書は「目次」を見てもらえばわかるとおりテーマごとに章立てており、
その中で事例などを挟みながら詳しく説明していくという感じです。

ですので、頭から順番にしっかり読んでも、自分の興味あるところから、若しくは理解ができそうなところだけ読んでも十分です。

例えば、第3章「バイラル」より…

ネットで流行を生み出す3つの条件
(1)環境
 誰に口コミを伝達するか?
(2)メッセージ
 興味深く、おもしろくて、驚きのあるメッセージ
(3)メッセンジャー
 リアル口コミの場合は、FNR(友人・隣人・知人)、ネットでは誰がメッセージを伝えるか?
(P.54)


ちょっと絞りすぎた抜粋ですが(笑、専門用語だけに頼らないわかりやすい言葉で書かれていると思います。
それ故に、すでにICTにどっぷりな経営指導員には物足りないかもしれませんが、知識の整理として読んでもいいかもしれません。
 
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2011年11月03日

[077]twitterやFacebookを使う経営指導員向け | ソーシャルメディア炎上事件簿−小林 直樹

ソーシャルメディア炎上事件簿−小林 直樹

ソーシャルメディア炎上事件簿
著者: 小林 直樹/日経デジタルマーケティング (編集)
出版社: 日経BP社; 1版 (2011/8/25)
ISBN-10: 4822227219

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目次:
 第1章:毎月起こるソーシャルメディア事件
 第2章:典型的「炎上」パターン6分類
 第3章:炎上防衛Q&A 知っておきたい20の知恵


[Wikipedia]炎上 (ネット用語)
炎上(えんじょう)とは、サイト管理者の意図する範囲を大幅に超え、非難・批判のコメントやトラックバックが殺到することである(意図したものは「釣り」と呼ばれる)


商工会/商工会議所の経営指導員で業務、私用問わずTwitterやFacebook、その他ソーシャルメディアを使う人には1度読んでおいて損は無い本。
あらかわ的にはここに掲載されている「ソーシャルメディア事件」は全て知っていましたが、改めて何故「炎上」してしまったのか?どうやって「火消し」をしたか?は、中小企業支援においても必要とされる知識でしょう。


炎上しやすい話題・発言
1.口汚い言葉、不穏当・不謹慎な発言
2.イデオロギーがかかわる話題
3.人を見下す言葉、発言
4.犯罪自慢、武勇伝を語る
5.価値観の否定、押し付け
(P.149)


上記の主な単語の意味(goo辞書)は…

不穏当(ふおんとう):
さしさわりがあって適当でないこと。おだやかでないこと。

イデオロギー:
一般に、思想傾向。特に、政治・社会思想。

---

イデオロギーについては、昔から「政治・宗教・プロ野球」は話題にするなというのがあります。
最近では、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加の是非」について取り上げるか?というのが該当するかなと思います。

ちなみに自分はTPPの参加については…おっと危ない(笑


炎上の事後対応において「沈黙は金」は当てはまらない。「嵐が過ぎ去るまで待とう」と考えがちだが、だんまりを決め込んでいても"自然治癒"はない。
(中略)
ソーシャルで悪評が広まったなら、ソーシャルで挽回するのが筋ではなかろうか。
(P.181)


本書では、具体的に企業がどういう対応をとったかということが書かれています。
逆にダンマリしてしまった時の流れも書いてありますので、このフレーズの重みも分かるかと思います。

Facebookは1人1アカウントですが、Twitterは、複数アカウントを取得することができる(ただし、その分だけメールアドレスが必要)ので、立場やツイートする内容(コンセプト)によってアカウントを使い分けるという方法もあるでしょう。
何はともあれ、インターネット上の発言は多くの人が見ることができることを忘れずに、自分なりのルール設定をする必要がありますね。
そう、実際に人と会って話をする時も相手によって話題や話し方を変えるように。

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