
東京ガールズコレクションの経済学
著者: 山田桂子
出版社: 中央公論新社 (2011/11/9)
ISBN-10: 4121504038
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第1章 一大イベントに成長した東京ガールズコレクション
第2章 ガールズイベントの戦略は何が新しいのか?
第3章 どうしてガールズイベントは人気があるのか?
第4章 市場の主役はギャルからガールズへ
第5章 ファッション雑誌で見るガールズマーケット
第6章 人気の高いガールズブランド
第7章 ガールズマーケットのこれから―百貨店に行かない彼女たちの消費行動
正直、まったくファッションに興味がない経営指導員・あらかわです。
相手に不快感を与えなければいいかな?ぐらいに考えています(笑
「東京ガールズコレクション」とか「渋谷109」とか名称は聞きますが、見たことも行ったこともありません。
食わず嫌いな経営指導員は、ダメかと思いこの本を手にとってみました。
(´-`).o0(「経済学」がついていたジャケ買いというのもあります(笑 )
06年頃は、ギャルだけのトレンドがまだ存在していた。
(中略)
11年のギャルたちは、ギャル特有のトレンドではなく、一般的に流行っている服を着用している。(P.115)
そう言われて見回してみると「ルーズソックス」などに代表される「ギャルと言えば、○○」というアイテムは今は無いですよね。
ギャル語(?)というのも昔ほど聞かないような気がしますがどうでしょうか?
単純に自分が、"おじさん"になって気づいてないだけ?
ガールズマーケットにおいては、「リアル」がなんといっても重要なキーワードなのだ。渋谷109の新ブランドの「読者モデル」「専属モデル」「ブロガー」「おしゃれP」といったアマチュアから生まれるのは、前年実績やトレンド情報、マーケティング情報など、情報武装の結果生まれたものではない。(P.206)
ファッション業界は、ある程度のサイクルがあるにしろ「この前売れたから、今回も売れる」というものではなないですよね。
アマチュアだからこそのリアルな感覚が消費者との共感を生む。
その結果、消費者をときめかせる魅力のある商品が生まれるのだ。
彼女達が着たいものを作る…いわゆる「マーケットイン」と言えますが、それよりもっと深い繋がりというか共感が必要なようです。
しかし、彼女達も乙女心とナントやらなので、それでも難しいことでしょう。
すでに始まっている人口減は、ファッション業界のみならず、若年層を対象に売上げを伸ばし、マーケットシェアを獲得してきたあらゆる業種業態に影響を及ぼす。
(中略)
ここで考えられる方向性は2つある。一つ目はグローバル戦略だ。
(中略)
2つ目の方向性がエイジフリー戦略だ。F1層に向けた商品開発はそのままで、派生ターゲットの幅をアラフォー、アラフィーへと拡大する。ポイントはガールズ感覚だ。背景にあるのは「年齢不詳」の女性たちの増大だ。(P.218)
これは、ファッション業界のみならず、参考になりそうな考えです。
40代50代60代は、確実に10年前、20年前よりも若返っている。
これは、そう思います。
自分の母を見て「若い」とは感じませんが(笑 「元気だよなー」と感じます。
そうすると食べ物だったり、嗜好が今までの世代とは違うことになります。
この辺は小売業や飲食業にこれからの経営のヒントがあるかもしれません。
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あらかわ的には、少しファッションに興味を持つところが第一歩でしょうか?
東京ガールズコレクションの経済学 (中公新書ラクレ) | ||||
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