2012年04月05日

[099]ガールズファッションに興味がある経営指導員向け | 東京ガールズコレクションの経済学−山田桂子

東京ガールズコレクションの経済学


東京ガールズコレクションの経済学

著者: 山田桂子
出版社: 中央公論新社 (2011/11/9)
ISBN-10: 4121504038

Amazonなか見!検索:無し
第1章 一大イベントに成長した東京ガールズコレクション
第2章 ガールズイベントの戦略は何が新しいのか?
第3章 どうしてガールズイベントは人気があるのか?
第4章 市場の主役はギャルからガールズへ
第5章 ファッション雑誌で見るガールズマーケット
第6章 人気の高いガールズブランド
第7章 ガールズマーケットのこれから―百貨店に行かない彼女たちの消費行動


正直、まったくファッションに興味がない経営指導員・あらかわです。
相手に不快感を与えなければいいかな?ぐらいに考えています(笑

「東京ガールズコレクション」とか「渋谷109」とか名称は聞きますが、見たことも行ったこともありません。
食わず嫌いな経営指導員は、ダメかと思いこの本を手にとってみました。
(´-`).o0(「経済学」がついていたジャケ買いというのもあります(笑 )

06年頃は、ギャルだけのトレンドがまだ存在していた。
(中略)
11年のギャルたちは、ギャル特有のトレンドではなく、一般的に流行っている服を着用している。
(P.115)


そう言われて見回してみると「ルーズソックス」などに代表される「ギャルと言えば、○○」というアイテムは今は無いですよね。
ギャル語(?)というのも昔ほど聞かないような気がしますがどうでしょうか?
単純に自分が、"おじさん"になって気づいてないだけ?
 
ガールズマーケットにおいては、「リアル」がなんといっても重要なキーワードなのだ。渋谷109の新ブランドの「読者モデル」「専属モデル」「ブロガー」「おしゃれP」といったアマチュアから生まれるのは、前年実績やトレンド情報、マーケティング情報など、情報武装の結果生まれたものではない。(P.206)

ファッション業界は、ある程度のサイクルがあるにしろ「この前売れたから、今回も売れる」というものではなないですよね。

アマチュアだからこそのリアルな感覚が消費者との共感を生む。
その結果、消費者をときめかせる魅力のある商品が生まれるのだ。


彼女達が着たいものを作る…いわゆる「マーケットイン」と言えますが、それよりもっと深い繋がりというか共感が必要なようです。
しかし、彼女達も乙女心とナントやらなので、それでも難しいことでしょう。


すでに始まっている人口減は、ファッション業界のみならず、若年層を対象に売上げを伸ばし、マーケットシェアを獲得してきたあらゆる業種業態に影響を及ぼす。
(中略)
ここで考えられる方向性は2つある。一つ目はグローバル戦略だ。
(中略)
2つ目の方向性がエイジフリー戦略だ。F1層に向けた商品開発はそのままで、派生ターゲットの幅をアラフォー、アラフィーへと拡大する。ポイントはガールズ感覚だ。背景にあるのは「年齢不詳」の女性たちの増大だ。
(P.218)


これは、ファッション業界のみならず、参考になりそうな考えです。

40代50代60代は、確実に10年前、20年前よりも若返っている。

これは、そう思います。
自分の母を見て「若い」とは感じませんが(笑 「元気だよなー」と感じます。

そうすると食べ物だったり、嗜好が今までの世代とは違うことになります。
この辺は小売業や飲食業にこれからの経営のヒントがあるかもしれません。

---

あらかわ的には、少しファッションに興味を持つところが第一歩でしょうか?

東京ガールズコレクションの経済学 (中公新書ラクレ)
by カエレバ
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:30| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月15日

[096]最近、視野が狭いと感じる経営指導員向け | 楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方−仲山進也

096_00.jpg

楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方

著者: 仲山進也
出版社: サンマーク出版 (2010/1/18)
ISBN-10: 4763199692

Amazonなか見!検索:有り
目次:
 START 視点獲得―「視点」というアイテムを手に入れる
 1 価値伝達―今ある価値をうまく伝えることで伸びる
 2 価値創造―新たな価値を創り出すことで伸びる
 3 チーム化―チームが強くなることで伸びる
 4 志・理念―時代の潮流を見据えつつ志を練ることで伸びる
 GOAL 成長法則―五つの壁を突破して伸びる


商工会/商工会議所の経営指導員のみならずですが、「視野を広く持つ」ということを求められます。
もちろん中小企業の経営でも同じ。
むしろ、移り変わるお客さんのニーズを捉え、それを超えるサービス・商品を提供しないといけないとなると常に視野を広く持っていないといけないかもしれません。

(「お客さんの視点になって考えろ」を整理する)
この本では「視点・視野・視座」という言葉を使います。広義の「視野」の中に、「視点・視野・視座」という三つの要素がある形です。
視点:どこを見るか
視野:どこまで見るか
視座:どこから見るか(立場)
(P.26)


冒頭で「視野を広く」と書きましたが、そもそも「視野」って何だよということで、本書では3つに因数分解してくれています。

ただ「視野」というと「狭い or 広い」で表現しますが、ここまで細かくなると具体的にみることができます。

例えば「お客さんがお店で商品を選ぶ」と言っても、お客さんの性別/年齢/身長などで見え方は違いますし、どこを見てもらいたいか、どこまで見てもらいたいか…これは現場で生きると思います。
 
レベル差がある人同士だと、化学反応が起きず、「すごいですね」「そうですね」という話で終わってしまいやすい。
逆にレベル感が同じだと、よき友、よきライバルとして、お互いに刺激し合って、成長していくことができます。
(P.138)


経営指導員でもそうですが、商工会/商工会議所の青年部でも当てはまりそうです。

強みというのは「自分にとってカンタンにできてしまうこと・あたりまえのこと」なので、「実は自分が一番気づいていない」という場合もあります。(P.163)

これも誰かに言ってもらわないと自分では分からないところですので、「よき友、よきライバル」の存在は重要だと思います。

あらかわの場合だと誰になりますかね?

「顧客満足度100%」というのは、「ふつう」「可もなく不可もなし」「印象が薄い」ということ
(感動してもらうには100%を1mmでも超えることが必要)
(P.251)

 
先日、贈答用のお菓子を買う機会がありました。
ショーケースごしに商品を選び、レジでお会計を済まし、さぁ商品を受け取る…
その時、店員さんがレジ越しではなく、こちらの売場の方まで出て来てくれて商品を手渡してくれました。

このケースはココで言う「1mmを超えた」ことになるでしょう。
お客様に感動してもらえる「1mm」。視野を変えると意外と簡単に見つかるかもしれません。
 
楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方
by カエレバ

 

posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:30| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月19日

[088]現場主義な経営指導員向け | ビジネスマンのための「行動観察」入門 − 松波晴人

ビジネスマンのための「行動観察」入門 − 松波晴人

ビジネスマンのための「行動観察」入門
著者: 松波晴人
出版社: 講談社 (2011/10/18)
ISBN-10: 406288125X
Amazonなか見!検索:無し
目次:
 第1章 行動観察とは何か?
 第2章 これが行動観察だ
  1 ワーキングマザーの隠れた欲望
  2 人でにぎわう場の作り方
  3 銭湯をもっと気持ちのいい空間に
  4 優秀な営業マンはここが違う
  5 オフィスの残業を減らせ
  6 飲食業を観察する
  7 達人の驚異の記憶術に学ぶ
  8 工場における生産性向上と品質向上という古くて新しいアプローチ
  9 元気の出る書店を作ろう
 第3章 行動観察とは科学である


商工会/商工会議所の経営指導員が巡回指導の時に、会員さんのお店に行った際、
お店に来ているお客さんと接触(会員さんが接客している)シーンに合うことがあります。
また、会員さんの飲食店にお客さんとして来店している時にも接客の様子などがわかります。

本書は、そういう時にどういうトコロに着目したらいいか?という参考になります。

サービス業では、ノウハウやスキルは個人の「勘と経験」という暗黙知に依存する部分が大きい。
そのため、同じレストランチェーン内であっても店舗によって、そして担当者が誰かによって、サービスのクオリティに差が生じることが多い。
(P.17)


これは、商工会/商工会議所の経営指導員にも凄く当てはまるのですが、これからの時期、税務指導の機会が増えてきます。
この時に経営指導員によって「サービスのクオリティ」に差が出てしまっているのは事実です。

特に確定申告は1年に1回のことなので、忘れてはないにしろうろ覚えだったり、税制改正の部分は勉強しないといけません。
何だか、書いていて、早くも確定申告時期の多忙さを思い出してきました(笑


仮説を生み出すためには、n数(サンプル数)が大きいことよりも、どれだけ深く現場の実態を知り、人間の行動を知ることができるか、ということが重要である。
(中略)
まずは観察して得られた実態を洞察して仮説を導き出し、それをトライアンドエラーの形で現場で直ちに実行して、その効果を見たほうがよい。
(P.111)


ココの部分では無いですが、「行動観察」の難しさとして、観察の対象者が普段通りに、そしてこちらに心を開いて(正直に)行動してくれるかというのがあるとのことです。
そこは、商工会/商工会議所の経営指導員であれば、日頃の接触機会(巡回指導 等)により信頼関係を築いていればより深く現場に入っていけると思います。

さらに、そこから仮説を出して、実際の改善事項に落とし込み、会員さんに実行してもらう。
そこまで持っていくことができるスキルを身につけるのはなかなか難しそうですね…。

人間が一番能力を発揮するのは、「他人からこうしろ」と言われたときではなく、「自分でこうしよう」と決めたときである。(P.236)

真理はココに尽きますね。

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)
松波 晴人

講談社
売り上げランキング : 900

Amazonで詳しく見る by AZlink

 
 
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:30| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月20日

[075]旧基礎I・基礎IIを受講してから随分経過した経営指導員向け | 経営戦略の教科書−遠藤 功

075_00.jpg

経営戦略の教科書
著者: 遠藤 功
出版社: 光文社 (2011/7/15)
ISBN-10: 4334036309

Amazonなか見!検索:有り
目次:
講義1 経営戦略とは何か
講義2 「ゲームのルール」を理解する
講義3 グローバル競争と経営戦略
講義4 「選択と集中」という考え方
講義5 戦略代替案の考え方
講義6 リーダーの戦略
講義7 チャレンジャーの戦略
講義8 ニッチャーの戦略
講義9 経営戦略とは「仮説」にすぎない
講義10成長と経営戦略
講義11M&Aと経営戦略
講義12現場起点で経営戦略を立案する
講義13起業と経営戦略
講義14経営戦略の実現性
講義15破壊と創造



現在は、中小企業大学校で行われている中小企業支援職員向け研修、旧基礎Iと基礎II。
「財務・税務(基礎)」と「商業診断(基礎)」という名前になっています。
商工会/商工会議所の経営指導員等が受講する研修ですが、いつ頃受けたでしょうか?

ベテランの経営指導員から聞くと、長期の研修のため、お小遣いが出たなんて景気のいい話も聞いたことあります(笑

さて、この本は、その当時の内容を思い出させるような内容です。
経営戦略とは何か?からはじまり3C、4P、SWOT分析などなど。研修で教わったけど、現場では様々な業務を行っている中で実務的に使えてない…そんな経営指導員には復習的に読むのもいいかもしれません。
また、日本の会社の事例が講義ごとに載っているので、会員さんの支援にも使えると思います。

「選択と集中」を言い換えると、「自分たちがやらないことを決める」ことです。つまり、「捨てる」という意思決定です。(P.68)

「選択と集中とは、捨てること」
最近、読んでいる本で盛んに出てくるフレーズです。

中小企業の支援においてもそうですが、商工会/商工会議所の業務でも同じだと思いますね。
特に商工会の場合、昨年度から「創立50周年」を迎えた商工会が多く、「周年事業」として始まった事業が継続事業になっちゃったというケースも多いのではないでしょうか?

従来の事業にプラスして増えちゃったけどヒトがいない…担当になった経営指導員は笑えない話ですよね。

そうした迷いを断つために重要なのは、「身の丈」を知ることです。(P.68)

「そうした迷い」というのは、「捨てる」にあたり思い入れがあって決断がつかないということです。

「身の丈」を知る視点は二つ。一つは、「どれだけの人・モノ・金があるのか」という経営資源の量を知ること。
そして、もう一つは、自分たちの得手・不得手を見つめ直し、その事業が自分たちの風土や組織能力に合致しているかどうかを認識することです。

「選択と集中とは、捨てること」の続きになりますが、正にそういうことですよね。
中小企業支援でも地域のイベントでも「身の丈」だったり「会員さんのニーズ」に合致しているから必要であるかの検証をすべきだと思います。


たとえば「3C」というよく使われるフレームワークがあります。この「3C」の自体の有効性は否定しませんが、何も考えずに盲目的にそのまま使ってしまうのは問題があります。(P.220)

『そもそも「三つのC」という枠組みで整理することが妥当なのかどうかということから考え始めるべきなのです』
この姿勢は、中小企業支援において大事だと思います。頭ごなしに「これ!」と押し付けるのではなく、先ずは話をしっかり聞いて、解決策などを導くような、今時の言葉だと「ファシリテーション」になりますか。

…と言うは易しで、なかなか現場で使えないですよね。でも先ずは、意識するところから!

経営戦略の教科書 (光文社新書)経営戦略の教科書 (光文社新書)
遠藤功

光文社
売り上げランキング : 6111

Amazonで詳しく見る by AZlink

 
 
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:14| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月06日

[073]飲食店への支援を行う経営指導員向け | おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ−正垣 泰彦

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ
著者: 正垣 泰彦
出版社: 日経BP社 (2011/7/21)
ISBN-10: 4822233480
Amazonなか見!検索:有り
目次:
 第1章:「客数増」がすべて --お客様本位の物の見方とは
 第2章:十分な利益を確保するには --大切なのは儲かる仕組みづくり
 第3章:リーダーと組織の在り方 --人が頑張れるのは誰かの役に立つから


サイゼリヤの創業者で、現在、同社の会長を務める正垣泰彦(しょうがき やすひこ)氏の主に飲食業における経営を説いた本。
中小企業のいわゆる個店目線で書かれているので、商工会/商工会議所の経営指導員のみならず、飲食店経営者にかなりオススメです。

『お客様がそのお店の料理をおいしいと感じて、また店に来てくれるかどうかは、料理の品質と店の用途が合っているかどうかで決まる』(P.22)

『用途に合っている料理を食べたときにお客様は「おいしい」と感じ、合っていないときに「まずい」と感じているのだ』

ココは非常に大事な視点だと思います。

特に職人気質がある料理人は「俺が作った料理がまずいわけがない!」と思いがちだと思いますが、『おいしいかどうかはお客様が決めるのであって、私が決めることではないのだ』(P.49)とあるように味の善し悪しを決めるのはお客様。
そして、そのお客様がどういう用途(ニーズ)でお店に来てるかを見極める必要があります。

そういう意味では、先ず自分のお店のコンセプト(ターゲットとベネフィット)を決めておかないといけません。


『ちなみに、価格を見直すときのコツは値段の末尾に「4」「8」「9」を意識することだ』(P.106)

タイトル画像にあるように、丁度この本を読んでいるタイミングでサイゼリヤに行ってきました(笑
サイゼリヤは円単位(一の位)まで値段設定されていますが、9割以上が9円(○○9円)と気持ちいいぐらい徹底されてました。
(´-`).o0(でもランチメニューは、599円ではなく600円でしたね)

『500円よりも480円、490円はかなり安く感じるが、さらに20円、30円引き下げて460円や470円にしても、そのインパクトは知れている』
これは、人間の心理をついたおもしろい考察だと思います。
(しかし、これは実際にそういう価格で販売して、その効果がわかったとのことです)

『商売とは、誰かの役に立つということだ。日本が大変な状態だというなら、それだけ困っている人がたくさんいるわけで、誰かの役に立つ=商売のチャンスがいくらでもあるという図式が成り立つ』(P.135)

これは飲食店のみならず、日本の全ての中小零細企業にも言えることだと思います。
商工会/商工会議所の経営指導員も全ての会員さんにビジネスチャンスがあるとアンテナをはりながら、しっかり支援をしていかないと…と思います。

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だおいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ
正垣泰彦,日経レストラン

日経BP社
売り上げランキング : 202

Amazonで詳しく見る

 
 
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:34| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月16日

[058]右脳派な経営指導員向け | マーケティング脳 vs マネジメント脳−アル・ライズ/ローラ・ライズ

マーケティング脳 vs マネジメント脳

マーケティング脳 vs マネジメント脳 なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?
著者:アル・ライズ/ローラ・ライズ(翻訳)黒輪 篤嗣
出版社:翔泳社 (2009/7/16)
ISBN-10:9784798118895
Amazonなか見!検索:無し


本書は、マネジメント(経営部門)とマーケティング(販促部門=現場)でどう考え方が違うかを解説している。

▼マネジメント(左脳タイプ:論理的・分析的)
・事実に着目
・抽象的な言葉を好む
・常識を信じる

▼マーケティング(右脳タイプ:直感的・総合的)
・認識に着目
・視覚的な言葉を好む
・常識を信じない

「なんだ、間逆の考え方なんだから話が合うわけないじゃん」で終わってしまうと意味が無い(笑
『消費者の心に着目する』ことを念頭に置き、お互いの考え方を理解しあうことが大切と説明している。

著者は、「マーケティング」側の人間であるので、現場の声をいかに経営部門に理解させるかにフォーカスされている。
よって、事務局長などの管理者より、現場に近い商工会/商工会議所の経営指導員向けの本である。


『ブランドを築くためには釘とハンマーの両方が必要だ。釘とは言葉のこと。
そして、それをしっかりと消費者の心に打ち込むためのハンマーが視覚イメージ』
(P.147)


これを読んで浮かんだのは、商工会議所のヒミツ
雑誌でよく見る大人たばこ養成講座の商工会議所版と言っていいキャンペーン。

非常にユニークで、商工会側のコチラとしては「やられた!」感を感じてしまします(笑
「言葉」と「イメージ」なかなか頭の固い(古い?)組織なので、全体的に弱点な部分ではありますが、
イベントやセミナーのチラシなどで展開できるように勉強したいと思います。

『今までしてきたことをし続けるかぎり、
今まで得てきたものしか得られない』
(P.307)


古い格言ということで紹介されていた言葉です。
商工会は50周年を向かえ、「これから」どうするかを示していくのは大事なことです。
単純に50年の延長で物事を進めていたらダメですよね。

『マネジメントにこちらのアイデアを受け入れてもらうためには、
マーケティングの言葉ではなく、マネジメントの言葉を使う必要がある。』
(P.323)


『対極的なコンセプトを説くときは、分析結果を交えること』
『論理的な人間に直感的なアイデアを説くときは、裏づけとなる事実や数字や市場シェアなどを示すこと』


つまり、冒頭に書いた「マネジメント」側の人の特性を理解し、それにあった提案や方法で説明することが大事ということ。

商工会/商工会議所の経営指導員も「マネジメント」と「マーケティング」の両方の特性を理解し、
それぞれにあった支援業務を行えるようにならないといけないですね。

マーケティング脳 vs マネジメント脳 なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?マーケティング脳 vs マネジメント脳 なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?
アル・ライズ,ローラ・ライズ,黒輪 篤嗣

翔泳社
売り上げランキング : 21290

Amazonで詳しく見る by AZlink

 
 
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:30| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月30日

[035]売れる商品陳列マニュアル−新山勝利

売れる商品陳列マニュアル

著者:新山 勝利
出版社: 日本能率協会マネジメントセンター (2010/4/16)
ISBN-10: 4820746405
Amazonなか見!検索:無し


前回の[034]お金をかけずに売上を上げる[販促ネタ77]と共に今回も
商業担当の経営指導員は1人1冊持っていてもいい良書です。

主に小売店の商品陳列の仕方について解説されています。

1.売れる商品陳列の公式を理解する
2.売場のことをもっと理解する
3.「魅せる」売場づくりをすれば売上はまだまだのびる
4.売場・商品に最適な、さまざまな商品陳列
5.POPを最大限に活用してお客さまを喜ばせよう

特に1章から3章については、商品陳列の基礎というか「なぜそうするのか?」
という部分ですので、経営指導員として持っておくべきスキルでしょう。

1つの話題について見開き1ページで解説。
イラストや写真付きですので、会員さんに説明する際もそのまま使えると思います。

【ここがオススメ(P.206〜)】

第5章、POPについて非常にわかりやすく解説しています。

いわゆる「AIDMA」に沿ったそれぞれの顧客心理に沿った
POPの方法についての解説は、なんとなくわかっていたことが
スッキリと整理できた感があります。

売れる商品陳列マニュアル売れる商品陳列マニュアル
新山 勝利

日本能率協会マネジメントセンター 2010-04-16
売り上げランキング : 38111

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


今年(2010年)から始めたブログですが、ご愛読ありがとうございました。
来年は、もう少しコラム的な経営指導員として仕事をしていく中で
思ったことや感じたことを書いていければと考えいます。

それでは、よいお年をお迎えください。
 
 
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 00:00| Comment(1) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月16日

[034]お金をかけずに売上を上げる[販促ネタ77]−眞喜屋実行

お金をかけずに売上を上げる[販促ネタ77]

著者:眞喜屋 実行
出版社:ぱる出版 (2010/8/31)
ISBN-10: 4827205868
Amazonなか見!検索:有り


商工会/商工会議所の商業担当の経営指導員は、
1人1冊持っていてもいいぐらいの実践的販売促進の教科書。

著者は、販売促進についてこう定義している。
「お客さまが欲しいと思う商品やサービスを」を創り、磨き上げ、
「お客さまが欲しい値段」で提供し、
それを、「お客さまに分かりやすく」伝えること。


昨今の情勢では安易に「ディスカウント(価格競争)」で走りがちだが、
自社の商品・サービスにおいて「お客さまが欲しい値段」を探り出し、
提供することが大事だと思われる。

本書では、77種類の具体的な販促支援の着眼点・アイデアやその発想方法を

1.お客さまが「来店したくなる理由」をつくる
2.お客さまの「目と耳に訴える」魅力的な演出
3.コンセプトを変えると「商品が生まれ変わる!」
4.お客さまの「心理・心情に訴える」ググッとくる商品演出
5.「商品の魅力」がグングン上がる方法
6.「使われる理由」「選ばれる理由」をつくる
7.お客さまが「思わず振り向いてしまう」店頭の仕掛け
8.「心つなぐ、温かみ」を感じさせる接客

の8つに分けて解説している。

支援したい会員企業の事を頭に入れつつ、アンテナを立てながら読むと
「パッ」と支援策が浮かんでくる良書である。

お金をかけずに売上を上げる[販促ネタ77]お金をかけずに売上を上げる[販促ネタ77]
眞喜屋 実行

ぱる出版 2010-08-31
売り上げランキング : 2108

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


※来週(12/23:天皇誕生日)はお休みします。
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 00:00| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月02日

[032]「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」−杉本和隆

「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」

著者:杉本 和隆
出版社:マガジンハウス (2010/8/26)
ISBN-10:4838721625
Amazonなか見!検索:無し


[024]BUZZ革命では、バズマーケティングについての概要が説明されていたが、
本書は、サブタイトルに「ヒットを生み出す18のバズの法則」とあるように
具体的な「バズ(話題)」作りの手法について具体例と共に説明されている。

「エムファンズ(MFUNS)」と名付けられた法則は、
Most(1番)
Mismatch(違和感)

Famous(有名)
Fashion(流行)
Fight(対決)
First(初)
Funny(面白い)

Unique(唯一)

News(報道)
Naming(命名)

Season(季節)
Secret(秘密)
Senseless(非常識)
Sociality(社会性)
Special(特別感)
Story(物語)
Surprise(驚き)
Survey(調査)

の全部で18個。

商品・サービスのマーケティングからイベントの話題作りなど、
商工会/商工会議所の経営指導員が押さえておいて損は無いスキルであろう。

【ココがオススメ(P.172〜)】
マスコミ各社に情報を提供する方法「プレスリリース」についての
書き方、送り方、送った後のアフターフォローの仕方が書かれている。

インターネット全盛とは言え、やはりマスメディアの影響力は強い。
マスメディアへの効果的な情報提供は「バズ」に繋がる。

「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」
杉本 和隆

マガジンハウス 2010-08-26
売り上げランキング : 21336

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 00:00| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月11日

[029]通販―「不況知らず」の業界研究−石光勝・柿尾正之

通販―「不況知らず」の業界研究

著者:石光 勝・柿尾 正之
出版社: 新潮社 (2010/08)
ISBN-10: 4106103826
Amazonなか見!検索:有り


プロローグでは「(通販の)未来まで俯瞰する」とは書かれているが、
通信販売業界の始まりから現在までの歴史をまとめた本と見てよいだろう。

アメリカの西部開拓時代から始まった通信販売。
その後日本に入ってきて、媒体的にはカタログ・テレビ・ラジオ・インターネット、ケータイ。
業界的には専門業者・百貨店・メーカーなど
時代・消費者のニーズと共にどう通信販売業界が移り変わっていったがよくわかる。

1.始まりは西部劇の世界−通販の期限
2.昔も今もベースは「紙」−カタログ通販の多様性
3.セールスマンは「公共の電波」−テレビ通販の威力
4.一人と世界をつなぐ−ネット通販の爆発力
5.ポケットの中の百貨店−ケータイ通販の未来
6.通販2.0の方向性と未来−次世代通販を読む

千趣会(ベルメゾン)の社名は「こけし千体趣味蒐集の会」
などトリビア的な話題もあり、楽しく読める。

既にネット通販に参入している、しようとしている会員企業も少なくない。
そのためにも商工会/商工会議所の経営指導員が
「通販力」を高めていくためのとっかかりの本となるだろう。

通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)
石光 勝 柿尾 正之

新潮社 2010-08
売り上げランキング : 74327

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 00:00| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。