
目次
プロローグ モノづくりに勝ち、ブランドづくりに負けた?
CHAPTER1──ブランドづくりのベクトルを統一しよう
CHAPTER2──ブランドの力
CHAPTER3──強いブランドの条件
CHAPTER4──ブランドづくりのファースト・ステップ
CHAPTER5──強いブランドは、感情に訴える
CHAPTER6──なぜ、二番手ではダメなのか?
CHAPTER7──ブランドづくりは、ひき算である
CHAPTER8──強いブランドの強力な土台
CHAPTER9──目にみえないブランド価値を形にする
CHAPTER10──良い名前、悪い名前
CHAPTER11──誰のためのブランドか?
CHAPTER12──広告に頼らないブランドづくり
CHAPTER13──強いブランドの価格戦略
CHAPTER14──強いブランドには、ハーモニーがある
CHAPTER15──ブランドづくりにゴールはない
著者が中小企業診断士試験の試験委員ということで、半分試験対策で読んだ本です(笑
タイトルは「小さな会社を」となっていますが、昨今では商工会/商工会議所による地域ブランドや特産品を生かした商品開発やそのマーケティングに関わる単会も多いと思います。
商品名やキャッチコピーの作り方に悩む経営指導員におすすめの本です。
「みんながやっているから、自分もやろう」は、ブランドづくりにとって危険な発想である。
(中略)
競合企業の分析をするときにも、「ライバルが何をしているのか」を調べるよりも、「ライバルが何をしていないのか」を知ることが大切である。(P.123)
「地域モノ」で言うと最近では「B級グルメ」・「ゆるキャラ」ですが、次に何が来るでしょうか?
ゆるキャラは、地域の特色ある動植物や食などをキャラクター化したのが多いので親和性が高かったと思います。その流れを汲むのか?まったく新しいジャンルが来るのか?
「高品質」という言葉は漠然としており、いったい何の品質が高いのかわからないし、インパクトも弱い。
(中略)
ブランドづくりにおいては、最も人をひきつける特徴を選び、それを強調し、自らのポジションを明確にすることが必要なのである。(P.135)
サービス・小売り業でも製造業でも使われることが多い「高品質」という形容詞。
何が高品質なのか焦点を絞って、それを自分のブランドにするということです。
逆に焦点を絞らないと、そこから作るPR媒体などが「ボヤけた」ものになってしまいますし、ターゲットも定まりません。
つまり、効果的なマーケティング活動(誰に、何を、どのように)も展開できなくなります。
ブランドにとって、陳腐化は最大のリスクだ。現状維持を続けていると、次第にブランド力は弱くなる。
ブランドづくりは進化であり、チャレンジである。ブランドに完成形はない。(P.257)
これは、商工会にも当てはまる…かも。