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目次:
第1章 変わりゆく消費社会とたったひとつの欲求
第2章 なぜ、この「現実」が見えなくなるのか
第3章 「売れない」三重の問題とビジネスの未来
第4章 新しいビジネス六つの成立要件
第5章 ビジネスの姿が変わる三つの潮流
第6章 つけるべき力、磨くべき感性
日経MJに連載している小阪裕司氏の著書。
出てくる内容の一部に日経MJに書かれていたものがありましたが、それについても紙面上では書かれていなかった深い考察などが書かれていて勉強になりました。
前回の「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。に続いて、マーケティングの本になります。
ワクワク感。(中略)「ああ、よかった、大切にされている」と感じること。「いい雰囲気の店だなあ」という気分の良さ。
そういったものすべてが「嬉しい」を生む。であるならば、この「嬉しい」をたくさん作ることが、これからのビジネスの目的になるのではないだろうか。(P.124)
商工会/商工会議所の経営指導員も平たく言うと「サラリーマン」なので、給与が増えれば嬉しいですが、やはり会員さんからの「ありがとう/助かった」と言われる、いわゆる言語報酬も嬉しいものです。
というか、そのために仕事をしているわけですが(笑
様々なレベルや内容の課題や問題がクリアされた時、嬉しいわけですが、それはビジネスだけでなく普段のなにげない買い物や外食の時にだってあります。
それをいかに創造し、提供するか。
これからの中小企業支援で意識したいところです。
PDCAはご存じだろう。計画し、実行し、検証し、改善につなげるということだ。PDSAの場合、Check(検証)ではなくStudy(学習)を当てる。つまり検証に留まらず、計画・実行したものから学び取るということである。
(中略)
Studyする目的は、そこからパターンを見出しモデル化するためだ。そこからフレームワークや、誰もが使える実践手法、思考ツールを開発していくためだ。(P.210)
Check(検証)では、悪い所を抽出し、それを改善することなりますが、Study(学習)は、成功した部分からその成功モデルを作るということです。
とかく、日本人は「ダメな所を見つけてなんとかしよう」という意識が強いですが、「良い所を成功パターンまで昇華させる」というのは意識しないとできなそうです。
「ダメ出し」じゃなくて「良い出し」が、これから大事にしたいことでしょうか(笑