2012年10月25日

[128]商店街(商店会)を担当する経営指導員向け | 商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道−新雅史

商店街はなぜ滅びるのか


商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道

出版社: 光文社 (2012/5/17)
ISBN-10: 4334036856
Amazonなか見!検索:有り
目次:
序 章 商店街の可能性
第1章 「両翼の安定」と商店街
第2章 商店街の胎動期(1920~1945)――「商店街」という理念の成立
第3章 商店街の安定期(1946~1973)――「両翼の安定」の成立
第4章 商店街の崩壊期(1974~) ――「両翼の安定」の奈落
第5章 「両翼の安定」を超えて ――商店街の何を引き継げばよいか
あとがき


前回ご紹介した[127]都市と消費とディズニーの夢−速水健朗がショッピングモールの話。
今回が「商店街はなぜ滅びるのか」という商工会/商工会議所の商業担当の経営指導員は目を背けたくなりますが、逃げてはいけません!

…という理由だけではなく、目次を見てわかるように商店街が生まれた背景から商店街の崩壊まで、非常にわかりやすく解説されています。

特に商店街のライバルの1つ、コンビニエンスストアが生まれた背景、発展していったことに商店街と個店(パパママストア)が絡んでいることを示唆した内容は勉強になった。

大蔵省が、一九三八(昭和一三)年に、「酒類販売免許制」という強い規制を実施する。
こうした規制を実施したのは、零細の酒販店がこれ以上増加してしまうと酒販店の倒産が相次ぎ、その結果酒造業の税納入に支障が出るかもしれないと危惧したからである。
(P.78)


お酒やたばこなどに販売免許があることに疑問を持つことがなかったのですが、そういう背景があったのは知りませんでした…。
まだまだ勉強不足であることを痛感します。


一九四〇年代は、小売業の転廃業と免許制・距離制限が実施されたことで、一定の地域(繁華街ではなく住宅地)に酒屋・米穀店などが一軒ずつとなった。
こうして地域の消費空間が作られる。それは、生活インフラの場としての「地元商店街」の制度化であった。
(P.78)



免許が必要なお店がコアとなって商店街が形成されたということになりますか。
まれに「こんなところに商店街があるんだ(あったんだ)」というのはそういう時代背景からですね。


あらためて確認すると、「商店街」という理念は、それぞれの店が専門店をめざすことで、共存共栄を図るものだった。
(中略)
一部の商業者だけが勝利しても、地域全体の幸福につながらないことは明白である。
くりかえすが、商店街の存在理由は「生存競争の平和的解決」にあることをあらためてかみしめたい。
(P.210)


かつて「横の百貨店」と言われた商店街。

消費者のニーズにあった専門性を高めるためにはどうしたらいいか?
商工会/商工会議所の支援にもその視点は必要ですね。



 
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:30| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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