2012年10月04日

[125]団塊ジュニアな経営指導員向け | 第四の消費 つながりを生み出す社会へ−三浦展

第四の消費 つながりを生み出す社会へ


第四の消費 つながりを生み出す社会へ

出版社: 朝日新聞出版 (2012/4/13)
ISBN-10: 4022734450
Amazonなか見!検索:有り
目次:
第1章 消費社会の四段階
第2章 第二の消費社会から第三の消費社会への変化
第3章 第三の消費社会から第四の消費社会への変化
第4章 消費社会のゆくえ
巻末特別インタビュー 「無印良事」の時代へ(辻井喬氏)


1970年前半(1970〜1974年)生まれを「団塊ジュニア」、後半(1975〜1979年)生まれを「ポスト団塊ジュニア」と区別するそうです。
この本で言う「第四の消費社会」での中心的な存在となります。

『こうして第一の消費社会から第四の消費社会への変遷を世代論的にたどっていくると、当然ながら、第四の消費社会を担うのは団塊ジュニア世代だということになろう。
団塊ジュニア世代が三〇歳前後から六〇歳前後になる時代、それが第四の消費社会である。』(P.228)


自分自身の消費傾向を重ねて読んでもおもしろいですし、中小企業を支援する経営指導員という立場から読んでも参考になる本です。

第三の消費社会に生まれた彼らは、あらかじめ豊かな社会環境、中流化した家庭で育ったので、親が物を買い漁り、マイホームを物で満たすのを見て育ってきた。
彼ら自身も、ちいさな頃から物を買い与えられ、中高生の頃からブランド物を持ったり、家族で海外旅行に行ったりするほど、物質的に豊に育ってきた。

しかし、だからこそ、団塊ジュニア世代は、物の量よりも物の質を、大量生産よりも職人的な手仕事の価値を、物質的な満足よりも人とのつながりや心の充足を、欧米的なものよりも日本的なものを、都会的な暮らしよりも田舎暮らしを求める傾向が強まったのだと言えるだろう。
(P.228)


他の部分に書いてありますが、第三の消費社会(すなわち自分の親の世代)では、「所有すること」を求めていたとのことです。
話はずれますが、子どもが大きくなり、家を購入するか?今より大きな賃貸物件に引っ越すか?という時に、妻は「一軒家はやだ」と言っていました。
理由を聞くと「1人1部屋を与えられて、日常で家族で顔を合わすのが食事の時だけというのがやだ」ということでした。

このエピソードも「物質的な満足よりも人とのつながりや心の充足」ということになるでしょうか。
最近のハウスメーカーを見ると、リビングで勉強できるようなスペース作りなどを提案したりしているようです。


新商品を使い捨てる消費者が減り、すでにあるものを活かして、新しい価値を生み出す人々が増えると、物が売れてなくなるからである。
(中略)
だが、そもそも人口が減り始めているのだから、ひとりひとりに物を売るというビジネスモデルを続けていても、長期トレンドとしては早晩売上げは減るしかなく、利益も減っていくのである。
(P.247)


人口減にあわせて、消費社会からシェア社会に。
本書を読むまでもなく、今のままの経営(ビジネスモデル)では通用しないのは目にみえています。

それに対応する術はあるのでしょうか?


私は、シェア型の社会について考えていくなかで、二年ほど前に思いついたことがある。それは、現代の消費者は「楽しいこと」ではなく「うれしいこと」を求めているということである。
(中略)
第三の消費社会までの価値観は物に力点があり、第四の消費社会においては人に力点があるのだ。何を消費したかではなく、誰といたか、誰と出会えたか、誰からそういうふうに買ったかということが重要なのである。
むしろ企業としては、第四の消費社会、人口減少にふさわしい、人と人とのつながりを生み出すビジネスを考えるべきなのだ。
(P.249)


端折った部分は…
「○○さんと××に行って、楽しかった」「○○さんと××に行って、嬉しかった」
前者は「××に行ったこと」、後者は「○○さんと行ったこと」にかかるということです。

小売業でも「どこで買うか」ではなく「誰から買うか」というマーケティング方法が注目されています。
Facebookなどの人と繋がるSNSが流行っているのも、必然なのかもしれません。



posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:30| Comment(0) | 本 | マーケティング/販売促進 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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