2012年03月01日

[094]経営革新ってどうやれば…と悩む経営指導員向け | イノベーションとは何か−池田信夫

イノベーションとは何か

イノベーションとは何か

著者: 池田信夫
出版社: 東洋経済新報社 (2011/9/29)
ISBN-10: 4492502270

Amazonなか見!検索:有り
目次:
 第1章  イノベーションはどこから生まれるのか
 第2章 フレーミングの転換
 第3章 プラットフォーム競争
 第4章 ものづくりからアートへ
 第5章 起業とファイナンス
 第6章 成長のエンジン
 第7章 知的財産権はイノベーションを高めるか
 第8章 日本の挫折
 終章 イノベーションの可能性


企業の寿命が10年と言われています。(業界によっては3年との声も)
しかし、寿命が来たから「ハイ、おしまい」という訳にはいきません。

市場のニーズを捉え、自社のコアコンピタンスを活かすなどをして、生き続けなければいきません。
当然、商工会/商工会議所の経営指導員にもそれを支援するスキルが重要になっています。

本書は、当然アカデミックな部分も抑えつつ、現場に近い視点からイノベーションについて説明されています。

生産性を上げるためにイノベーションが必要だ、というのは以前からいわれているが、具体的に何をすればいいのかはよくわからない。
企業も「イノベーションが大事だ」というが、やっていることは今の製品に新しい機能を付け加える「改良」ばかり。
(中略)
かつてアメリカをまねる立場だったときは、同じ目的をいかに効率よく達成するかが重要だったが、新興国にまねられる立場になった今は、目的そのものを発見する方法論が必要になる。
(P.1)


最初から「ドカーン」と頭を殴られた感じです(笑
先ずは、今の日本企業は、昔と比べて立場が違うことが大前提となります。

そういう意味では、今、団塊の世代の社長さんから事業承継した、小回りの効く中小企業の若手社長は、チャンスだと思います。
いや、ベテラン社長さんがダメだというわけではないですよ(汗

この後に書かれている「イノベーションが生まれるための仮説」は、経営革新を因数分解するのに参考になります。

起業は多いことが望ましいが、イノベーションの必要条件ではない。
(中略)
本質的なのは成熟した企業に代わって新しい企業が生まれる世代交代と新陳代謝であり、日本の場合は外資の参入する余地が大きいことを考えると、資本市場の規制改革で対内直接投資を増やすことが有望な政策だろう。
(p.160)


後半はマクロ的な話になっていますが、「新陳代謝」という言葉はイメージがつきやすいですね。
中小企業の経営者が新たに会社を興すことは難しい(必要が無い)ですが、自社の中での「新陳代謝」を起こすことは重要でしょう。
 
ジャン・バディスト・セイは、成長のためには「科学者」と「起業家」と「労働者」が必要だとした。
このうち労働者はどこの社会にもいるが、科学者は先進国にしかいない。しかし、科学者がいても、それを事業化する起業家のいない国では、科学知識は書物に埋もれてしまう。
日本には勤勉な労働者と優秀な科学者はあり余っているが、冒険する起業家がボトルネックになっている。
(P.129)

 
そして、その冒険者の「方位磁石」となるべく支援する商工会/商工会議所の経営指導員は、研鑽を積むのであります!
(´-`).o0(はい、頑張ります)
 
イノベーションとは何か
by カエレバ

 
posted by @ka_shidoin(ケィエー指導員) at 06:30| Comment(0) | 本 | 創業/ビジネスアイデア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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