「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」
著者:竹井 善昭/監修:米倉 誠一郎
出版社:マガジンハウス (2010/8/26)
ISBN-10:4838721625
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近年、「ソーシャル ビジネス」という言葉が日本でもよく聞かれるようになった。
徳島県の株式会社いろどりの事例は、見聞きしたことがある経営指導員は少なくないのではないだろうか?
「ソーシャル ビジネス」とは、社会的問題の解決を国の政策や税金を使わずに、
民間がビジネス手法を使って解決することと定義されている。
平たく言ってしまうと、社会的問題をニーズととらえ、ビジネススキルでもって、儲けを出す。ことである。
1.社会貢献を仕事にする
2.社会起業家になる
3.NPO/NGOに就職する
4.企業の力で社会貢献
5.プロボノという働き方
6.それでも僕らは社会貢献を目指す
内容的には日本や世界での事例を紹介しながら、
自分が起業・就職するにあたっての方法や必要なスキルなどを紹介しているが、
1つ1つの事例について特に深堀りはされていない。
よって、ソーシャル ビジネスを行うとっかかりとして
「こういうこと(スキル・人材・資金調達など)が必要なんだ」と
理解するところまでではあるが、入門書としてはとても読みやすく解説、構成されている。
商工会/商工会議所においては、地域振興を目指すNPO/NGOとの
接点があることが多いと思われるが、これからは本書のような
「ソーシャル ビジネス」を行っている団体・企業を支援することも多くなるだろう。
【ここがオススメ(P.198〜)】
今年(2010年)は「プロボノ元年」と言う。
プロボノとは「他に職業を持ちながら社会貢献を仕事にする方法」
従来のボランティアが「お手伝い」な意味合いが強いのに対し、
専門的なスキルでNPO/NGOをサポートするタイプのものという。
NPO/NGOが弱いビジネススキルとして、
法務・経理・広告宣伝、広報・マーケティングの分野と言われている。
これをプロのスキルで補うという手法である。
商工会/商工会議所の経営指導員も自らが持つスキルを
そういうカタチで貢献する方法もあるかもしれない。
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